劇的な景観よりプレイアビリティを。
「もうアイランド・グリーンや枕木(スリーパー)を多用したデザインはしない。ドラマチック・キング(劇的な景観)よりナイーブな景観とプレイアビリティ(プレイのしやすさ)を考えたい。」と言ってるのである。
ただし、彼のように、アメリカの砂漠や珊瑚礁だらけの海岸にコースを造る名人にしてみると、日本の丘陵地帯にデザインするのは面白くて仕方がないように見えるから不思議だ。
ここ「メイプルポイント」でも、彼の基本設計の思想である“ターゲットゴルフ”はちゃんと息づいている。地形の高低差を巧みに利用して“目的のポイントを正確に辿るのがゴルフなのだ”という彼の考え方が明瞭に打ち出されている。。
1例を挙げれば、フェアウェイとラフを差別化するため、必ずと言っていいほど段差をつけているホール造型がかなり散見された。
どこに打ってもOKというコース設定は、ピート・ダイに言わせれば「ただの草っ原」なのである。
アメリカの山岳地帯にあるピート・ダイ・ゴルフクラブ
1995年6月、アメリカのウェスト・バージニア州のひとつのニュー・コースが完成、オープンした。コース造成に着手してから、なんと15年の歳月を要したそのコースの名は「ピート・ダイ・ゴルフクラブ」アメリカで唯一自分の名を冠することを認めたコースである。
ウェスト・バージニア州はとても小さな州で、その75%がアメリカ東部のアパラチア山系が占めているので、“山の州”と呼ばれている。隣にあるバージニア州から19世紀の半ばに独立した。そのバージニア州からは、“ゴルフの神様”と慕われているサム・スニードが生まれていて、彼がデビュー当時“バージニアの山男”と呼ばれていたことからもいかに山国かが分かろうというものである。コラム3へつづく・・・ |
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当クラブ開催のリゾートトラストレディース・トーナメントにて女子プロと談笑するピート・ダイ |
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